ホーム » 学会賞 »

-2020年度日本造園学会賞(研究論文部門)

高瀬 唯氏

日本における緑地保全活動での市民参加促進の方針決定に関するプロセスモデルの構築

 

本研究論文は,日本における緑地保全活動が活動継続の危機に直面しているとの問題意識にたち,全国規模の意識調査等を基に,多様な視点からの分析により市民参加の促進条件を解明し,そのうえで緑地保全活動における参加人口拡大を実現するための理論と戦略的マネジメントの構築を図るという,緑地保全活動に関する市民参加促進のプロセスモデル(市民参加を促すための条件整備)を提示したものである。具体的には,市民参加を促進するため,関係者間(地方自治体,活動団体,中間支援組織)の意識共有・役割分担を前提としつつ,ターゲット層に応じた個別具体の参加促進策を提示しており,活動団体や地方自治体職員にとって分かりやすく,市民参加を促進するための方針決定に有用と考えられる。今後,実践に向けた調査計画を進める上で,あるいは,事例的な研究を蓄積する上でも,参照すべき標準を示している。以上より,日本造園学会賞(研究論文部門)を授与するに相応しいと判断された。